シングルマザーが子供との時間を楽しむための考え方

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シングルマザーは家事も仕事も育児も全部1人でやります。

仕事しなきゃ食べていけないし、家事もしないといけない。

でも、何より大切なものは子供との時間。

子供と幸せになれなくちゃ、なんのために生きてるかわからない。

家事や仕事と子供との時間のやりくり。

みなさんはどうしていますか。

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シングルマザー初心者時代

私は今でも肩に力をいっぱい入れて生活していますが。
シングルマザーになりたての頃はもっともっと力が入っていました。

何がなんでも子供との生活を起動にのせなくちゃいけない。
シングルマザーだからなんて言われたくない。
同情や憐れみの目で見られたくない。
子供たちにお父さんと暮らしたいと言われたくない。
子供たちを幸せにしたい。

完璧に家事も仕事も子供との時間も過ごせるスーパーお母さんになりたかったんです。
だって、私は幸せになりたかった。
自分でも幸せを感じたかったし、子供たちにも幸せだと思ってもらいたかった。
親や世間の人からも、幸せそうに見られたかったんです。

人に幸せと見られたいから、友達や親を頼ることはしませんでした。
シングルマザーだから、1人で家事育児が大変そうって見られたくなかった。
あの人、離婚して大変そう。
離婚しなきゃよかったよね。
子供たちもかわいそう。
そんな風に言われるのだけは絶対にいやでした。
他人にそんなふうに言われたら、自分自身もシングルマザーになったことを後悔しそうでした。
絶対に子供たちと幸せにならなくちゃいけないと思い込んでました。

がむしゃらにがんばりました。
仕事も、家事も、苦手な掃除も、毎日2時間近くかけての子供の送迎も。
すべてやろうと思うと削ることができるのは自分の睡眠時間です。
睡眠時間は自分の限界ラインまで削りました。

私も必死だけど、子供たちも愛情を感じたくて必死でした。
子供たちもワガママを言ったり、かんしゃくおこしたりが時々ありました。
子供に「やっぱりお父さんがいい」って言われるのは、他人にかわいそうって思われるより耐え難いことでした。
言われたくないから、変に甘やかしたり、ものわかりのいいお母さんのフリをしました。
そこで本当は叱りたいと思ってる自分の気持ちを抑えてしまい、イライラが募りました。
シングルマザーになりたての私は無理をしていました。
少しの刺激で感情が爆発しそう。
自分のイライラを感じないようにしていました。

家事や子供たちの学校のことを完璧にしたいから、そこに時間を使いました。
それは子供のため。
シングルマザーだからって、お母さんしかいない不自由さを感じさせたくなかったんです。
お父さんとお母さんがそろっている家に負けたくありませんでした。

子供との時間を作ってるつもりでした。
寝る前に絵本を読んだり、一緒に料理をしたり。
家事も仕事もがんばっていいお母さんしてる私。
子供との時間もちゃんととってるいいお母さんの私。
心の奥で「こんなにしてる」自分が誇らしかった。
本当は完璧なお母さんに自分自身が疲れはてていたのに。

転機

ある日、私がインフルエンザになってしまいました。
職場で感染したのです。
前日から体がだるかったけれども、ふだん通りに出勤。
職場で発熱し、あきらかに顔色が悪い私は上司に病院に行くように言われました。

インフルエンザと診断されてしまえば、仕事も子供のこともどうにもなりません。
子供たちにうつせません。
実家にすぐ電話し、子供のお迎えと、そのまま5日間めんどうをみてくれるようお願いしました。
インフルエンザにかかったのは15年以上ぶりで、高熱が本当に苦しかった。
体がつらすぎるし、子供たちにうつせないしで、実家にお願いするのが嫌とか言ってる場合ではありませんでした。
私1人じゃ無理。
誰かに助けてもらわないと無理。
やっとその現実を受け入れることができました。

シングルマザーであろうとなかろうと、子育ては1人ではできない。
私が誰かを頼ってもシングルマザーだからできないとは誰も思わない。
私が自分のプライドのために他人と壁を作っていただけ。
1人でできない時もある。
自分1人でかかえないで、みんなに助けてもらおう。

実家の母は私が必死で1人でやるのを助けたくて仕方なかったそうです。
いつも気にかけてくれていたのに、気がつきもしませんでした。

子供との時間が変わった

インフルエンザで5日間、子供と離れていた間、たくさんのことを考えました。
シングルマザーを特別視してたのは自分だということもわかりました。
シングルマザーも1人の母。
肩の力を抜いて、甘えるところや手を抜く時があってもいい。
手を抜くことで、できないことがあっていい。
おかずが1品たりなくても、部屋が汚くても、いつも笑顔じゃなくても、ものわかりがいいお母さんじゃなくてもいい。
子供がいい子供じゃなくても愛せるように、私がいいお母さんじゃなくても子供たちは私を大好きだということもわかりました。

上の子は「自分はインフルエンザにかからないから」と1人でこっそり2度もお見舞いに来てくれました。
母さんは弱すぎるとくどくど文句を言ってましたが、私を心配してる気持ちが伝わってきました。

下の子は実家でものすごくいい子で、でも3日目に「お母さんに会いたい」と泣いたそうです。
私もとっても会いたかったです。

インフルエンザがすっかり治ったら、同時に肩の力も抜けていました。

実家に素直に甘えられるようになりました。
ありがとうと言うと喜んでくれる母。
私や孫のためにやれることがあるのが嬉しいそうです。

子供との時間も変わりました。
疲れた日は義務感たっぷり絵本を読んでましたが、やめました。
疲れてる日は「今日は疲れてるから読みたくない」と言うと、子供たちが足や肩をもんでくれるようになりました。

無理していいお母さんしてる時より、子供と向き合えてる気がします。
次は何させなきゃ、何しなきゃと、子供と自分を追い立てることがなくなりました。
だっこしてる時は膝にのってる心地よい重みややわらかい子供の髪の触覚を楽しんでます。
上の子の話もおもしろい!
コロコロコミックのまんがの話とかどうでもいい話が本当は大切で。
明日の学校の準備をさせるより、笑いながら、まんがの話をしてる方がいい。
前は聞いてるようで頭に入ってこなくて、次にやらせること、ちゃんと子供ができてるかのチェックに気持ちが向いていました。
子供との時間が癒やしの時間になりました。
子供との時間を大切に、シングルマザーだからという気持ちにとらわれないようにしよう。
子供との時間、どう楽しく過ごそうか。
それを考えていこうと思います。

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