うちの子供は食物アレルギーで、生卵はさわるだけでも症状が出ます。
なので、小さな頃からそこは気をつけて育ててきました。
家は卵の出入り禁止で、家族全員、食べません。
そこまで厳格にするのは、過去に呼吸困難や意識がなくなる症状が出て、子供が死んじゃうかもしれないと思った時があったからです。
小さい頃は「だめ」の一言ですんでいたけど、子供が成長してくるとそうはいかない。
食物アレルギーの子供に言われてショックだったこと。
この記事の内容
ある日のできごと
うちの子供は今、小学4年生。
男の子です。
女の子よりは成長が遅いとは言うものの、自分の気持ちが出てきて、親の言うことをすべて聞くということはなくなってきました。
いわゆる反抗期の始まりですよね。
あって当然です。
成長段階としてはあってくれた方がいい。
だけど、うちの子供は食物アレルギーがあります。
こればっかりは自分の気持ちが出てきたとしても、親の言うことを聞いてもらわないといけません。
でも。
子供にしてみたら、私が神経質すぎるように感じています。
うちの子供は卵の白身はアレルギーの数値がでませんでした。
検査の結果でいうと、卵の白身を食べてもなんの症状も出ないことになっています。
でも、実際のところ1グラム食べただけでも発疹が出て、全身の力が抜けたように倒れこみます。
1グラム、箸の先くらいの量で。
なので、私としては、数値が出なくても卵の白身も食べさせたくはないんです。
前は「だめ」って言えば、おとなしく守っていました。
でも、今は「だって、検査で大丈夫だったじゃないか」です。
それは、わかる、わかるけど。
でも、体調が悪かったり、なんかのひょうしで、またあの時みたいに意識がなくなったらどうするの?!
そう思ってしまう母の私。
ある日、家族みんなでご飯を食べていた時のこと。
私が何気なく「これ、体にいいから…」って子供たちにおかずを勧めたんですよ。
そしたら、子供が怒ったように言いました。
「母さんは体にいいってそればっかり言う」
子供に言われてショックでした。
そして、ハッとしました。
私、いつのまにか食事を楽しむためのものから、健康になるためのもの、アレルギーをおこさないためのものにしてしまっている。
そう言えばいつも「体にいいもの」を探して「体にいいもの」を料理して「体にいいもの」を食べさせようとしていた。
これじゃあ、子供は食事が楽しくないですよね。
母親の役割を見直す
子供にしてみたらなんてことない一言。
子供に言われて私はショック。
どうして、私はショックを受けるのか考えてみました。
図星だからだ、そう思いました。
自分の気持ちを押し付けてしまっていました。
他のことはさておき、アレルギーは特別だって思ってたから、ここは私が好きにさせてもらうって無意識にいい母親のふりして、子供をコントロールしようとしていました。
それに気がつきました。
たとえアレルギーのことでも、命がかかっていても、子供の気持ちってやっぱりあって。
それはちゃんと聞かないといけなかった。
「私がまもってあげる」っていい母親ぶっていたけど、子供は自立するもの。
母である私が守るのではなく、子供自身で自分の身を守っていけるすべを教えるのが、本当の子育てだなぁと反省しました。
私がいつまでも子供と一緒にいるわけではない。
子供を自立させると同時に、私自身も自立していかなければいけないと思いました。
母親という役割の見直しです。
今までよかったことがこれからもよいわけじゃないから、子供と私の関係性を見直して、よりよい関係を作り上げられるようにしていきたいと思いました。
とりあえず、子供がどう思っていて、どうしていきたいのか聞こう。
それを聞いてから、母親としての自分の気持ちを伝えよう。
なるべく子供の気持ちを受け入れながら、子供が自立していけるような手立てを考えていこうと思いました。
でなければ、また、子供から言われてショックを受けちゃう。
これから未来を歩いていく子供。
母親としての役割を変化させながら、見守っていきたいです。