【扶養手当】別居中はどうなる?妻の私が大失敗したこと

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別居中の扶養手当のこと。

私は大失敗してしまったのです。

無知だったから、もらえなかったお金たち。

1万2万の話ではありません。

これから別居予定の方にはぜひ知ってほしい。

私のように失敗をしませんように。

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別居前までの扶養手当

日本って男の人が子供を扶養家族にしているケースが多いと思うのです。

まれに妻の方が扶養している方が特典が多いのでそうしているというご家庭もあるかとは思いますが、少数派でしょう。

なぜなら、社会が男性が主で働く前提で成り立っているから。

結婚前はフルタイム正社員でも、結婚や妊娠をきっかけに主婦になったり、夫の転勤を機に妻がやめざるをえなかったり。

そうして一度、正社員の道をやめた子育てママがまた正社員になれる可能性は低いのが現実です。

正社員の募集も少ない上に、子供の病気や参観日で休める仕事って考えると(夫側がその観点で仕事を選ぶことはあまりないのでは?)妻はパートやら臨時職員にならざるを得ないでしょう。

たまたま、私と元夫は同じくらいの給料で正社員でした。

だけど、子供を産んで私は育児休暇へ入りました。

そうなると子供の扶養は夫の方へとなんとなくの流れでなってしまいました。

なんせ、私は年単位で仕事を休む身。

職場に行くこともないし、まぁいいかって深くも考えずにしていました。

家計にはその扶養手当で得たお金も入れてもらっていましたが。

うまくいっている時はそれでよかったんですが、夫婦関係がこじれていざ別居、となった時に問題が起こりました。

調停で言われた言葉

子供を連れて別居して、そのお金は私の給料だけでやりくりしました。

別居するために冷蔵庫などの家電製品も自分の貯金から買いました。

歯ブラシなどこまごましたものもすべて買いそろえました。

私はフルタイム勤務の正職員でしたので、3人で暮らす分には私の給料でやりくりできる自信はありました。

元夫から妻という立場でお金をもらうのは弱みをにぎられるようで嫌でした。

ですが、たくさんあっても困らないのがお金ですよね。

もらえるものならもらいたいと思っていました。

離婚するための話し合いが、話し合いの形態すらとれない状況だったので、離婚するための調停をおこしました。

別居後、元夫とは、第三者に入ってもらわないと話ができない状態でした。

調停の人は妻である私、元夫それぞれの味方にはならない中立の立場ということで地域の有識者の方がなっているそうです。

私の時も年配の男性、女性1人ずつでした。

月に1回、数度、私と夫それぞれが調停の人に言い分を言い、それを踏まえて、私と元夫の落としどころを見つけるのが調停です。

その調停で驚いた私の住んでいる地方都市の数々の常識。

たとえば。

結婚生活でたった1回でもゴミ捨てをしたら家事を分担していたことになると調停の方が言いました。

私は結婚生活で1回しかゴミ捨てしないなら、それは家事を分担したことにはならないと思うのです。

だって、家事ってゴミ捨て以外にも山ほどあるじゃないですか。

見えない家事っていうか、見えてる山ほどの家事を妻が黙ってやっているパターンは多いと思います。

その山ほどある中の家事から、何百回もあるはずのゴミ捨てのたった1回行っただけで家事分担していたってことにはならないと思います。

でも、調停員の方はお二人とも、結婚生活の間、ゴミ捨て1回でもしたら元夫は家事の分担を果たしていたと言えるとおっしゃっていました。

社会の常識ってこうなんだ、私とずいぶんずれている。

いや、私がずれているのか?

でも…、いや…、だけど…。

調停という密室で自信満々に発言する有識者の人。

元夫も私と正反対の意見を述べてきます。

調停が進むにつれて、私の常識がおかしいのかとだんだん自信がなくなってきたのです。

納得がいかないのだけれども、もうにっちもさっちもいかなくなって、調停は不成立になりました。

仕事を月1回も休むのは、精神的にけっこうハードです。

子供や自分の病気でもないのに休むのって気を使います。

さんざん精神的に疲れていた最後の調停の時に、婚姻費用の金額を決めることになりました。

婚姻費用とは別居している私と子供が元夫と同程度の生活ができるように支払われるものです。

妻の私が子供を連れて別居していますので、元夫側から払われるものです。

私と元夫2人の年収をもとに計算されたものが提示されました。

みなさんが利用しているものであればそれでいい、私はその場でOKを出しました。

その時、男性の調停員の方が言ったのです。

「扶養手当や子ども手当は男性の体面があるから、ご主人のままにしてあげてください」

その「男性の体面」に一瞬、違和感をおぼえたのに、長引く調停を終わらせたくて、私は聞き流してしまったのです。

私は大後悔することになります。

別居中は扶養手当は自分につけよう

婚姻費用は下の子の保育園のお金と上の子の学校のお金を払うと1万円ほど残る程度のものでした。

だんだんおかしいと思うようになりました。

これしかもらえないなら、ふつうに扶養手当と子供手当をもらっていた方がよくないか?

さらに元夫から数度「婚姻費用を払っているからアパートに入る権利がある」と侵入されそうになりました。

警察を呼ぶ覚悟を何度もしました。

幸い、大事には至りませんでしたが、こんな怖い思いまでしてもらう婚姻費用ってなんなんだって涙が出てきました。

婚姻費用いらないから、扶養手当が欲しい。

本気で思いました。

そこで調べたんです。

すると、ふつうは扶養手当は別居したら妻側につける。

仮に扶養手当が夫側のままでも、婚姻費用のほかに扶養手当や子ども手当を別にもらうケースが多々ある。

私の場合、年間50万円以上になります。

ショックでした。

そんなお金があるなら、子供の面倒をみてくれる母にあげたいし、子供のために貯金してあげたい。

弁護士さんに相談したら、「今まで誰にも相談しなかったんですか」と驚かれました。

でも、過去にさかのぼって請求することはほぼ難しいそうです。

くやしい。

すべて私の無知のせい。

でも、だけど。

こんな知識、どこで誰が教えてくれるのか。

私は自分がその立場になってからでないとわかりませんでした。

これから別居するみなさん、私のようにならないように、子供のために1円でも多くお金をもらえるように、別居後の扶養手当はぜひご自分につけてください。

私のこの記事を読んで、失敗をする方が1人でも減りますように、願いを込めて書きました。

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