家を買う決心をする前のこと
私はシングルマザーです。
保育園児と小学生の子どもが2人。
現在、私と子どもと3人で暮らしています。
私、昔から家が欲しかったんです。
庭があって、犬を飼って、新しいにおいがして。
そんな絵にかいた幸せがとっても欲しかったんです。
でも、新築の家って、シングルマザーじゃ無理って思いこんでました。
なんとなく、お父さんがいる家じゃなきゃ無理、みたいな。
多額のローンを組む勇気、不動産屋さんやハウスメーカーのコミュニケーションとる勇気、いろいろな決断をする勇気、それが私にはありませんでした。
女だからって、シングルマザーだからってどっかなめられる気がしていて。
そんな幸せを望んじゃいけないような気がしていて。
だけど、心の中ではずーと、ずーと、家は欲しかったです。
決心するきっかけ
そんなある日のことです。
私の友人、アラフォー独身女子が一人で新築を建てました。
すると、結婚しているけど、自分のお金だけで家を建てることにしたアラサー女子の話も聞きました。
なんだ、女でも建てられるんだ。
肩の力が抜けました。
一人でも、いろいろな手続きもできるかもしれない。
私になかった勇気が徐々に出てきたきっかけでした。
大好きな建築家
私は大好きな建築家の方がいて、10年ほど前からその人の設計する家を追っかけしていたんです。
その建築家さんからご案内がくれば、あっちこっちと見て歩きました。
本当に美しい、見ているだけで心がうたれる家を建てる方です。
家というより、私にとっては芸術品です。
何もない空間がきれい、この扉を開けるとどこに行くんだろうと想像力がかきたてられるドアのセレクト、家の中にいるのに外にいるような広々とした気持ちになる内装と、今、ブログを書いているだけでその人の作る家が思い出されて、胸がギュンとなるくらい好き。
その日も、その建築家さんの家の完成見学会に出向いていた時のこと。
無性に、もう無性にいてもたってもいられない心持ちになり。
見学会でご案内してくださっていた建築家さんに思わず言ってしまいました。
「私、家を建てます。後からまた連絡します」
言った後、ドキドキしてきちゃいました。
本当によかったのかな?私、建てられるのかな?だって、お金は?親はなんて言うかな?と、頭の中をグルグルいろんなことが回ってしまいました。
でも、なんにせよ。
私のシングルマザー新築物語は幕を開けました。
あれはもう3年前になりますか。
確か秋だったか、そんな時期だったと思います。
シングルマザーでも家が買えるって世間にも証明したくて、私のように悩んでるシングルマザーの人の勇気になればいいなって思って、この物語を書いていきます。