私は現在はシングルマザーで、フルタイム勤務です。
でも、主婦時代がありました。
今は、仕事して育児もして家事も一人でしているのに、なぜか主婦時代よりゆとりがあります。
仕事もしていなかった主婦の頃、どうして時間が足りないって思っていたのでしょう。
主婦の時間の使い方
私は上の子が3才になるまで主婦をしていました。
私の場合、母親がずっと仕事をしていたので、家事に手がまわらない家庭で育ちました。
対して、専業主婦を母親にもつ友達のお母さんの優しさ。
おやつは手作りだったり、雨が降ればお迎えに来たり、参観日にも必ず来る。
おうちはきれいに片付いているし、それなのに、お手伝いはしなくてもいい。
すごくうらやましかったです。
専業主婦=子供がしあわせ
この図式が私の頭の中にできました。
主婦に対するあこがれが大きく、子供が小さいうちは家にいたいと思いました。
念願かなっての専業主婦。
仕事をしないでいい。
家のことをやり、子供をゆとりをもって育てる。
時間に追われて出勤し、ストレスためて仕事をしなくていい。
天国だと思っていました。
ですが、実際にやってみると、主婦って無休で無給。
しばらくはたしかに楽しかったです。
でも、続くと、これもこれでストレスがたまりました。
すべての時間が子供のため、家族のための時間。
自分のために使う時間なんてありませんでした。
働いているときは、仕事に行くから化粧もするし、服もちょっといいのを着るけれど、主婦ってそれすらない。
主婦は今日は家から出ないと決めたら、化粧する必要もなくなるんです。
私もだんだん、化粧するとか、装うとかの必要性がわからなくなってきました。
こんなふうに、自分にかける時間はどんどん減っていきました。
やることの第一優先は育児。
子供のことです。
赤ちゃん時代はおぎゃって泣かれれば、おむつを替え、おっぱいをやり、ふろに入れ、寝かせて、また、おむつを替え、おっぱいをやり…。
永遠にこの繰り返し。
子供がちょっとおっきくなり、遊べるようになったら、なったで、意思を伝えてくるから、無視もできず、ここでも子供最優先。
公園に連れて行ったり、支援センターに連れて行ったり。
買い物も子供のお昼寝や機嫌のいい時のすき間をぬって、でかけます。
自分の行きたい時ではなく、子供の都合のいい時。
合間に家事をするで、もう一日暮れてしまいます。
今日、一日なにをしたんだろうと考えても、考えても、浮かばない。
「無」です。
ふと気がつくと、自分がない。
常に子供優先、子供のことばかりしているから。
自分のことをする時間が足りない。
子供に食べさせても、自分の食事をとる時間が足りない。
子供の着替えはさせるけど、自分の化粧をする時間が足りない。
子供の好きなことはするけど、自分の好きなことをする時間が足りない。
子供の絵本は読んであげるけど、自分の読書をする時間が足りない。
子供の服は買うけれど、自分の服を買う時間が足りない。
子供向けのテレビはたっぷり見るけれど、自分の見たいテレビを見る時間が足りない。
子供向けの歌はたくさん聞いたけど、自分の好きな曲を聞く時間が足りない。
主婦時代の私は、こんな感じになってしまいました。
でも、主婦だから、当たり前。
そう思って納得しても、なぜかもやもやしてしまう。
子育てなんて一時なのに。
子供優先にできないなんて、主婦失格。
子供をおいて一人になりたい、自分の時間がほしい。
そう思ってしまう自分をおさえこむのに必死になりました。
自分の本音を抑え込むからイライラする、自分のための時間が足りないストレスが加わり、どうにもならなくなりました。
でも、こんなふうに思ってるの私だけかも。
人からどう見られるか気にして、表面上はいい母親のように振る舞っていました。
主婦時代は時間が足りないと思いつつ、どうにもできないいら立ちをかかえながら、それでもどうにか過ぎていきました。
なぜ主婦は時間が足りないのか
そもそも、なぜ主婦は時間が足りないと思ってしまうのでしょうか。
1日は24時間。
全人類に共通していることで、主婦だけ1日20 時間ということもない。
私自身を振り返ると、主婦の時よりも働きだした時の方がたしかに忙しい。
子育てと家事に仕事まで加わるのだから。
でも、自分の時間という観点から見ると、働きだした時の方が自分の時間がとれています。
たとえば、休憩にお茶を飲む。
職場であればコーヒーでも紅茶でも、アイスでもホットでも好きな飲み物を飲めます。
主婦であれば、まず子供たちに飲み物やお菓子を準備して食べさせてる間に、自分のお茶を入れて、一口飲もうとした瞬間に、子供がジュースをこぼして、あわててふく。
テーブルの上だけならまだしも、着換え必要になったりして、せっかく飲もうとしたお茶を味わう余裕なく流し込む。
主婦に休憩はあるようでいて、ない。
たとえば、料理。
仕事してて、作る時間足りないから手抜き料理。
スーパーのお惣菜。
でも、仕事してるからって自分も家族も納得する。
主婦は、家事育児をするのが仕事だから、料理もとりあえずやらなくちゃいけない。
気軽にお惣菜はない。
作った方が安いし。
主婦である自分の存在価値を認めてもらうためにも、手作り料理は必須です。
たとえば身支度。
仕事に行くからには、職場で失礼にならないかっこうをする必要があります。
自分のために服を買い、自分のために身支度をする。
自分がしたいというのもあるけど、必要にもせまられてします。
主婦だとこうはいきません。
主婦は、動きやすく汚れてもいいかっこうが第一。
だって、子供といると汚れるし、よごされる。
自分より、子供が汚れた都度、着換えさせないといけない。
自分が着換える時間は足りなくなる。
1つ1つは小さなこと。
だけど、つもりつもって、自分の時間が削られてくる。
ふと気がつくと、自分の時間が足りないところか、まったくない。
自分より最優先させないといけない存在があるから。
育児は待ったなし、家事をサボれば倍返しになってやってくる。
後回しできるのが自分のことだけだから。
どうしても自分の時間が足りなくなります。
主婦がやりたいことをやるために。時間の作り方
主婦は、自分のための時間が足りない。
それは自分より優先させるべき子供がいるからです。
1つの考え方で、やりたいことをやる時間は子育て後にするというのがあります。
今は子育てに集中。
いずれ子供は巣立っていくから、それまでは自分のことはお預け。
子育て終了後に気兼ねなくやる。
この考え方は一見、正しく感じますが、私は難しいと思います。
子育てが終わった頃には親の介護がスタートします。
遅かれ早かれ、親は老いる。
たとえ施設に入れたって、遠くに住んでいたって、お金も時間もとられます。
子育て後は介護。
自分の時間はいつまでも足りないまま。
やりたいことをやれないまま。
子育て終了後にやりたいことをやるなら、やれないままに老後を迎えることになりかねません。
子育て中の今、やりたいことも平行してやっていく必要があるのです。
では、どうやって主婦がやりたいことをやる時間を作れるのでしょうか。
私は、優先順位を変える方法をとりました。
主婦の時間足りない問題の一番の解決方法だと思っています。
まずは自分のやりたいこと、やらなければならない家事、育児を書き出します。
リスト化、見える化です。
そのリストから、家事育児はどうしてもやらなければならないものを除き、あとは思い切ってカットします。
やらないのです。
次に、そのリストを時系列に並べます。
その時系列の中に自分のやりたいことを組み入れていきます。
やりたいことが1時間くらいかかるなら、子供が寝た後や早朝のまとまった時間にやる。
5分程度のものなら、すき間時間にやる。
1日の行動にやりたいことを先に入れてしまい、なるべくそのスケジュール通りに動いてみる。
時間が足りないなら、自分で時間を作るのです。
ただし、無理はしない。
自分の時間をつくれない日だってあるから。
子供と一緒に寝落ちする時もあるでしょう。
さぁ、やろう!と思った瞬間に「ママ、うんち〜」の声が聞こえる時もある。
そんな日は次に期待する。
やりたいことを心に思い浮かべただけでも花丸です。
主婦の時間が足りない問題解決法、私はこうして乗り切りました。